Quantcast
Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8686

エロマンガ先生1巻の感想レビュー(ライトノベル)

$
0
0
電撃文庫のラノベ、『エロマンガ先生 妹と開かずの間』(伏見つかさ先生原作、かんざきひろ先生イラスト)が発売中です。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の両先生が手がける新シリーズということで話題ですね。

表紙は、メインヒロインの“エロマンガ先生”こと紗霧と主人公の正宗。
やはり今回も兄妹ラブコメで攻めて来るのね!という感じでしたが、俺妹と違って義妹設定なので色々期待できそうですね(;゚∀゚)=3ムッハー
美少女はたとえひきこもりでも、何を着ても可愛いでござるなぁw

お話的には、ひきこもりの妹である紗霧と二人暮らしの政宗は高校生ラノベ作家。
なんとか1シリーズを完結までこぎつけたものの、なかなか新作のアイデアが浮かばず悶々とする日々の中、自著のイラスト担当・エロマンガ先生のお絵かき動画配信を見てみると、そこには意気揚々と絵を描くマスクで顔を隠した紗霧の姿が映っていて…というラノベ制作系兄妹ラブコメ展開です。

俺妹の時は、基本的にオタク文化の買い手側からの視点で物語が構成されていたのが印象的でしたが、今回は逆に売り手側である作家さん達が物語を世に送り出すまでの悲喜こもごもを面白おかしく描きつつ、如何にして改心の作品を完成させるか?といった内容が盛り込まれているので興味深かったです。
もちろん、本命のお話としては正宗が如何に紗霧の事を家族として大切に想っているか、そして異性として好きなのかに焦点が当たっているわけですが、そのあたりについては既にこの段階から本当はお互い相思相愛なんでしょ?というオーラが漂いまくっているので時間の問題な気がするという罠(・∀・)ニヤニヤ
ふたりとも俺妹コンビより素直な性格なので、鈍感&嫉妬状態でなければきちんと本心を伝えられそうに思えましたし、今のところはこのまま紗霧ルートグッドエンド狙い一択以外の選択肢は無さそうな予感ですね。

クライマックスの紗霧の返事をどう捉えるのかで大分状況が変化しそうな気もしますが、客観的に見れば紗霧が好きなのは正宗の様に思えますし、正宗の言う“あの人”の正体も…と考えて良さそうかなと。
ただ、両親も絡んだ1年前の事件というか、紗霧がひきこもりになった直接の原因については次巻以降に引っ張られている形なので、そのあたりの事情が明かされるとまた少し状況に変化が出て来るかもしれませんね。

今回は、売れっ子美少女ラノベ作家・山田エルフ先生とのエロマンガ先生をかけた小説対決が最大の見どころだったわけですが、王道のツンデレ高飛車系性格の裏に作家としての意地とプライドを併せ持つという、ハイスペックで魅力のあるキャラとして描かれていたので良かったですね。
シナリオ展開的に自然と仲良くなる流れになっていたというか、ややチョロイン過ぎるかなという気もしましたが、彼女が今後どのようにして正宗を振り向かせようと頑張ってくれるのかには期待したいところかと。
他にも行きつけの本屋の看板娘・智恵や、紗霧のクラスメイトで小悪魔系リア充のめぐみといったヒロイン候補がいるので、俺妹よろしくハーレムになってくる可能性も高そうですが、やはり、作家やイラストレーターといった、創作の喜び&悲しみについて本当の意味で理解してくれる女の子じゃないと、正宗のパートナーにはなれなさそうな予感も。
個人的には、編集さんのヒロインがいても良さそうなイメージでしたが、リアルでの体験が重なっているのか、担当さんが鬼か悪魔的扱いになっているのでそっちはなさそうかなぁw

ここぞという場面では自分の意見を即答でき、何よりもまず紗霧を優先したいという意志の固さを持っている正宗は、お兄ちゃん属性としてははじめから完成されているキャラである、といっても過言ではないですね。
多分に過保護過ぎる印象もありますが、愛情も込みだと考えれば可愛いものかと。
紗霧については、ひきこもりなのでとっつきにくい所があるとはいえ、某きりりんに比べたら好意や反応が判りやすいですし、はじめから正宗の事を兄さんと呼ぶ事に抵抗もない様なので、あとはコミュニケーション能力を伸ばせば色々解決していけそうな予感ですね。
ひきこもりの人が、見るだけならともかく、出る側として動画配信で他者との繋がりを求めたがるものなのか?という部分が個人的にはひっかかりましたが、そのあたりは怖さ云々よりも根源的な絵を描く楽しさのほうが上という解釈で良さそうかしら。

ぶっちゃけ、ラノベ作家やイラストレーターが主人公&ヒロインという時点でラノベ読みの人からは厚く支持されそうな雰囲気を感じますが、アニメの俺妹か両先生のファンになったという方も多いでしょうし、その辺りのバランス配分は重要になって来そうな気がしますね。
ラノベ製作過程の描写が専門的&マニアックな内輪ネタ中心みたいになりすぎると、コアなラノベ読みは脳汁出まくると思いますが、ライト層にはそこまで雰囲気が伝わらないかもしれませんし、掘り下げが無かったら無かったで主人公をラノベ作家にした意味もなくなるわけで。
といっても、オタク文化の各ジャンルについて作品中で言及しつつ、読者の共感を集めた俺妹の伏見先生なので、その辺りは安心というか、今後の展開についても既に綿密に計算されていると考えて良さそうですね。
とりあえず、俺妹のノリが好きだった、もしくは今度こそ兄妹の結婚エンドが見たい!(気が早いw)という方にオススメしたい作品です。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

電撃文庫&電撃文庫MAGAZINE公式サイトはこちらから

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』β版公式サイトはこちらから

俺の妹がこんなに可愛いわけがない
アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』公式サイトはこちらから

俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブル
PSP用ゲームソフト『俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブル』公式サイトはこちらから

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村

blogram投票ボタン

Viewing all articles
Browse latest Browse all 8686

Trending Articles