電撃文庫のラノベ、『さくら荘のペットな彼女10』(鴨志田一先生原作、溝口ケージ先生イラスト)が発売中です。
アニメ化もされた作品なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
※原作の方は既に三角関係に決着がついている状態なので、未読の方、もしくはアニメのみ視聴したという方は先に今巻までの物語全てをお読みになることをオススメ。
2期とかあるかも知れませんしw
表紙は、メインヒロインのましろ。
卒業証書を片手に握った姿は、本編クライマックスの雰囲気にぴったりですね。
お話的には、めでたくましろと付き合い始めて、恋にゲーム制作に充実した日々を過ごす空太…と思いきや、ましろのマンガの人気に火がついたことでゆっくり恋人として過ごす時間が取れなくなってしまう罠。
空太のゲーム制作もいよいよ佳境に入り、すれ違いが増えるふたりの結末や、如何に?という、緊迫展開です。
カラー口絵に裸のましろと一緒に寝ている空太のイラストがあったのを見たときは、あらあら、仲のおよろしいことで(・∀・)ニヤニヤと思っていたのですが、冒頭20ページぐらいでとある“重大な事実”が明らかになったと同時に『リア充爆発しろ!(血涙)』となってしまったのは自分だけではないはず。
素直に祝福してあげたい気持ちももちろんありましたが、そういう描写はしないのかなと思っていたので、純粋に意外だなと思う気持ちのほうが大きかった感じですね。
ただ、いきなりなので驚きはしましたが、恋人同士ならある意味自然な流れとも言えますし、プラトニックだけで色々悩んでいたのではなく、こういう関係にまで辿り着いた事を明確にしてから、二人が悩み抜いた末に出した結論を描いた事でより説得力が増した部分もあると思うので良かったかと。
一人ではパンツも履き替えられない美少女と、一つ屋根の下でキャッキャウフフ!というシリーズ初期のコンセプトにベストマッチした幸せぶりだったとも言えますが、さくら荘での楽しすぎる生活を過ごし、お互いに惹かれ合ったふたりにとっては、そこは終着点ではなくあくまで通過点に過ぎなかったというのがポイント。
お互いが夢を追い続けることを諦めない者同士、作品に妥協しない者同士の恋愛ゆえの超過密スケジュールが、否応なしに対話やデートの時間を奪い去ってしまう様子が切なかったですね。
ましろは相変わらず天才的な才能で認められていくわけですが、空太は空太で龍之介達の協力を得ながら理想のゲームを作り出せる最高の機会を得た大事な時期で、単にましろに憧れ、その背中を追いかけていた時とは違い、焦りながらも冷静に二人の関係を見つめなおそうとしている様子が窺えましたね。
恋愛感情と自分たちの夢を実現させることを秤にかける、という時点で色々無理があったのは事実だと思いますが、二人の未来を真剣に考えているからこそ、避けて通ることが出来ない選択だったわけで。
空太にとっての最愛の女の子はましろである、というシンプルな事実を再認識することで色々吹っ切れた感がありましたが、その事に気付かせてくれたのは、家族や、さくら荘で家族同然に空太が関わってきた人々だった、というあたりが胸熱♪
取り立てて才能が無い、普通の高校生という立ち位置だった空太ですが、彼もまた、さくら荘の住人と呼ばれるに相応しいメンタリティーの持ち主であったことが掘り下げられ、やがては彼を中心としたゲーム制作チームを作り上げるまでになった、というのは感慨深いですね。
ましろと運命的な出会いを果たし、ましろ当番となったことで様々な経験をし、意識を変化させてきた空太と同じく、ましろもまた、空太と過ごすことで恋愛について理解し、彼女なりの結論を見つけ出す事が出来たわけですが、最終章前の某イベントは、個人的にはかなり思い切った決断だなぁと驚かされましたね。
精神的に十分大人になってるなぁというか、あのやさしい笑顔は反則すぎるw
一方的に面倒をみてもらうペットではなく、対等な彼氏彼女としての提案と受け入れが、ああいう結末に結び付くとは予想外でしたが、最終章でのその後の様子が描かれるくだりで、綺麗に各人の状況に決着が付き、読後の満足感がとても高かったです。
さくら荘を巣立っても、彼らの時に苦しくも楽しい生活はまだまだ続くんだなぁと感じさせると同時に、物語的なオチは全て描かれたなぁと、思わずしみじみしてしまいました♪
なにはともあれ、両先生とも本編完結おめでとうございます&素敵な作品をありがとうございました。
著者近影のコメントによれば、もう一冊短篇集が出るかも?との事なので、楽しみに待ちたいと思います。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
電撃文庫公式サイト
『さくら荘のペットな彼女』アニメ公式サイトへはこちらから
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アニメ化もされた作品なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
※原作の方は既に三角関係に決着がついている状態なので、未読の方、もしくはアニメのみ視聴したという方は先に今巻までの物語全てをお読みになることをオススメ。
2期とかあるかも知れませんしw
表紙は、メインヒロインのましろ。
卒業証書を片手に握った姿は、本編クライマックスの雰囲気にぴったりですね。
お話的には、めでたくましろと付き合い始めて、恋にゲーム制作に充実した日々を過ごす空太…と思いきや、ましろのマンガの人気に火がついたことでゆっくり恋人として過ごす時間が取れなくなってしまう罠。
空太のゲーム制作もいよいよ佳境に入り、すれ違いが増えるふたりの結末や、如何に?という、緊迫展開です。
カラー口絵に裸のましろと一緒に寝ている空太のイラストがあったのを見たときは、あらあら、仲のおよろしいことで(・∀・)ニヤニヤと思っていたのですが、冒頭20ページぐらいでとある“重大な事実”が明らかになったと同時に『リア充爆発しろ!(血涙)』となってしまったのは自分だけではないはず。
素直に祝福してあげたい気持ちももちろんありましたが、そういう描写はしないのかなと思っていたので、純粋に意外だなと思う気持ちのほうが大きかった感じですね。
ただ、いきなりなので驚きはしましたが、恋人同士ならある意味自然な流れとも言えますし、プラトニックだけで色々悩んでいたのではなく、こういう関係にまで辿り着いた事を明確にしてから、二人が悩み抜いた末に出した結論を描いた事でより説得力が増した部分もあると思うので良かったかと。
一人ではパンツも履き替えられない美少女と、一つ屋根の下でキャッキャウフフ!というシリーズ初期のコンセプトにベストマッチした幸せぶりだったとも言えますが、さくら荘での楽しすぎる生活を過ごし、お互いに惹かれ合ったふたりにとっては、そこは終着点ではなくあくまで通過点に過ぎなかったというのがポイント。
お互いが夢を追い続けることを諦めない者同士、作品に妥協しない者同士の恋愛ゆえの超過密スケジュールが、否応なしに対話やデートの時間を奪い去ってしまう様子が切なかったですね。
ましろは相変わらず天才的な才能で認められていくわけですが、空太は空太で龍之介達の協力を得ながら理想のゲームを作り出せる最高の機会を得た大事な時期で、単にましろに憧れ、その背中を追いかけていた時とは違い、焦りながらも冷静に二人の関係を見つめなおそうとしている様子が窺えましたね。
恋愛感情と自分たちの夢を実現させることを秤にかける、という時点で色々無理があったのは事実だと思いますが、二人の未来を真剣に考えているからこそ、避けて通ることが出来ない選択だったわけで。
空太にとっての最愛の女の子はましろである、というシンプルな事実を再認識することで色々吹っ切れた感がありましたが、その事に気付かせてくれたのは、家族や、さくら荘で家族同然に空太が関わってきた人々だった、というあたりが胸熱♪
取り立てて才能が無い、普通の高校生という立ち位置だった空太ですが、彼もまた、さくら荘の住人と呼ばれるに相応しいメンタリティーの持ち主であったことが掘り下げられ、やがては彼を中心としたゲーム制作チームを作り上げるまでになった、というのは感慨深いですね。
ましろと運命的な出会いを果たし、ましろ当番となったことで様々な経験をし、意識を変化させてきた空太と同じく、ましろもまた、空太と過ごすことで恋愛について理解し、彼女なりの結論を見つけ出す事が出来たわけですが、最終章前の某イベントは、個人的にはかなり思い切った決断だなぁと驚かされましたね。
精神的に十分大人になってるなぁというか、あのやさしい笑顔は反則すぎるw
一方的に面倒をみてもらうペットではなく、対等な彼氏彼女としての提案と受け入れが、ああいう結末に結び付くとは予想外でしたが、最終章でのその後の様子が描かれるくだりで、綺麗に各人の状況に決着が付き、読後の満足感がとても高かったです。
さくら荘を巣立っても、彼らの時に苦しくも楽しい生活はまだまだ続くんだなぁと感じさせると同時に、物語的なオチは全て描かれたなぁと、思わずしみじみしてしまいました♪
なにはともあれ、両先生とも本編完結おめでとうございます&素敵な作品をありがとうございました。
著者近影のコメントによれば、もう一冊短篇集が出るかも?との事なので、楽しみに待ちたいと思います。
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