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銀の匙8巻の感想レビュー(コミック)

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小学館のコミック、『銀の匙 Silver Spoon』(荒川弘先生原作)の8巻が発売中です。
シリーズ累計1000万部突破おめでとうございます(∩´∀`)∩ワーイ
アニメが始まる前ですらこの人気ぶりですから、アニメスタート後は一体どこまで記録を伸ばすことになるのか、今から楽しみですね♪

表紙は駒場くんとふたりの妹達。
胸を張って堂々とした姿は、いかにも彼らしいですね。

お話的には、駒場くんメイン回とも言える内容で、健闘むなしく野球で勝ち続ける事が出来なかった彼が、人生の大きな岐路に立たされることになる…という、シリアスで重い展開です。

卒業後は実家を継ぐつもりだったはずの彼ですが、その実家が借金で経営苦→離農となってしまっては手を尽くすにも尽くし様がないわけで。
もしも野球で良い結果を残せれば、将来的にプロになって大金を稼ぐことが出来るかもしれない!と、最後のチャンスに懸けて来た彼ですが、現実はあまりに無情過ぎて…という八方塞がりな状況が切々と描かれ、心苦しかったです。
ただ、それは駒場くんの家庭だけに限ったことではなく、他の多くの農家でも多かれ少なかれ金銭的な問題はついて回るものだということも描かれており、日本の農業が抱える問題の一端が垣間見える感じでしたね。
淡々と事実が明らかにされていく流れは、余計にリアリティがある分、説得力が高かったです。

八軒や仲間たちの心に負担をかけない様、アキ以外にはその事実を黙っていた駒場くんは、とてもメンタルが強く、男らしい様に思えますが、実際には何度も辛い思いやプレッシャーを感じ続けてきたでしょうし、今も不安を抱え続けているのは間違いないでしょうね。
そんな状態でも、母親や妹達の為になんとかお金を稼ごうと、“腹をくくった”彼の姿には深く敬意を払いたいところです(`・ω・´)ゞ。

また、駒場くんやアキの苦しみを目の当たりにした八軒が、何を感じ、どのように彼らの支えになろうとするのかは、今巻の最大の見所かと。
一度は逃げ出した事のある八軒だからこそ、駒場くんの抱える辛さや不安を深く理解できる部分もあるというのは納得出来ますし、資金面での手助けは出来ずとも、ずっと自分の身を案じてくれている友達がいると感じられる事自体が、駒場くんの精神的な支えとなってくれるのは間違いないでしょうね。
自分の父親とは真正面から向き合えていない八軒ですが、農業に関する様々な現実を見知っていく事で、いずれは自分自身の心の拠り所となるものを見つけ、相対する事が出来る日が来ると良いですね。
“わかろうとする努力をやめない”というのは、なかなか簡単に出来る事では無いと思いますが、八軒なら最後まで成し遂げてくれそうな気がするので、今後も見届けていきたいです。

しかし、重めな展開が続くのとは裏腹に、八軒とアキのラブコメは順調に進展しているようで何よりでした♪
もう、『アキが馬の方へ進んで、八軒が婿入りして実家の農業を引き継ぐ→ハッピーエンド!!』で良いんじゃね?状態なわけですが、本人よりも先に家族にプロポーズ!的な流れに(・∀・)ニヤニヤせざるを得ないw

全体的に、農業の中でも、経営の部分に大きく踏み込んだ今巻の内容は、当事者の意志だけではどうにもならない理不尽さを数多くはらんでいたわけですが、そんな中でも泣いてばかりではなく、時には笑顔さえ見せながら、力強く日々を過ごそうとする年長者の人々がとても印象的でした。
長い農業人生の中、様々な経験を積んできたからこそ、どっしりと構え、大きな決断をこなすことが出来るのだと思いますが、いつか八軒達もその境地に辿り着けると良いですね。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。

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