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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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鋼殻のレギオス22巻の感想レビュー(ライトノベル)

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富士見ファンタジア文庫のラノベ、『鋼殻のレギオス22 ウィンター・フォール 下』(雨木シュウスケ先生原作、深遊先生イラスト)が発売中です。
表紙はレイフォンとリーリン&アルシェイラ女王の3人。
しっかりと前を見据えるレイフォンの姿がカッコイイですね。
ここまで常に最強で在り続けたアルシェイラ女王と、今や彼女以上の戦闘力まで持ちうる存在になってしまったリーリンが相手では、流石のヴァティもピンチかも?という感じですが、そう簡単には行かないわけでw

お話的には、ヴァティVS女王のガチバトルがスタートする一方、地上ではニーナが、縁の世界ではカリアンがそれぞれの使命を果たそうとしていて…という、ラストバトル一歩手前のクライマックス展開です。

ざっくり言うと、「勝てる気がしない…orz」のドン底状態から始まったにもかかわらず、最後には「もう負ける気がしねぇ!!」ぐらいにテンションが上がった状態で次巻へ引いていくという、とても理想的なバトルアクションメイン回でした。
更には、ここまで運命に翻弄され続けてきたと言っても良いレイフォンが、完全に自分の意志を拠り所として戦いに対する答えを見出したり、アイレインが直接的に物語に大きく絡んできたり、ニーナが吹っ切れたり、某キャラがラブコメ的にかな〜り良い感じになったりと、全編これ見所!と言うべきイベントラッシュで読み応えたっぷりでしたね。

いや、正直ページ数的に今回はかなり薄めな印象だったのですが、勁技の応酬や駆け引き、戦局の読み合いといった一行一行がとても密度の濃い内容で描かれていて、あたかも喉の奥がヒリついてしまったかのような錯覚を覚えるほど、息詰まる攻防から目が離せませんでした。
実時間ではわずかな一瞬一瞬が、とても長く感じられたというか、本当に自分が高速戦闘を体験しているかのような気持ちで読み進める感じですね。
特に、リンテンスとレイフォンの師弟コンビネーションは胸熱でした。
相手がヴァティということで、もう少し感情に訴えたり手加減が加えられたり…といったこともあるのかしらと思っていたのですが、いやはや、戦いは非情です(汗)

登場キャラそれぞれが、相応の覚悟を持ってこの戦いに臨んでいたわけですが、レイフォンがあそこまで自分の意志を明確にしつつそれを貫き通せたことには拍手を送りたいですね。
彼の「新しい自分探し」は本作長年のテーマでしたが、ようやくその答えに手の届くところまで来たんだな〜と思うと感無量でした。
単なるひとりよがりと言ってしまえばそれまでかも知れませんが、流されるように戦い続けるしか無かった彼にとっては、とても価値のある選択だったと思います。
しかも、それを身近で支持してくれる人物がいたというのが大きいですね。
これはラブコメ的にもほぼ確定か〜!?という意味でもテンション上がり過ぎてヤバイ♪
ここまで盛り上げておいて、次巻、別の答えが出ていたら暴動ものですがw

実際問題、いろいろ予期せぬパワーアップを重ねたニーナはともかく、カリアンははじめから武器等に頼らず、己の知識や説得を駆使して世界の真実に辿り着き、最終決戦を勝ち抜こうと頑張ってきたわけですし、単なる戦闘力以外の意志の力の凄さを再認識させられた次第です。
もちろんニーナも、最終的には鋼鉄の意志を体現できるまでに成長したわけですし、武芸者は武芸者らしく、そうじゃない人もそうじゃないなりに適材適所で、という事でしょうね。
だからこそのラストの盛り上がりだとも言えるかと。

最期まで諦めなかった人たちが最高のハッピーエンドを掴めるのか、敵も味方も出し惜しみなく描かれるであろう真のラスボス戦が今から楽しみです。
全レギオスシリーズの総決算にふさわしい結末に期待したいですね♪


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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