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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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生徒会の十代の感想レビュー(ライトノベル本編完結巻)

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富士見ファンタジア文庫のラノベ、『生徒会の十代 碧陽学園生徒会議事録10』(葵せきな先生、狗神煌先生イラスト)が発売中です。
本編最後の表紙を飾るのはやはりこの人!というわけで、くりむ会長(゚∀゚)キタコレ!!
見た目はちっちゃ可愛い彼女ですが、鍵くん達にとってはやはりでっかい人であったなぁ…と、今巻を読んで感慨深く思ってしまいました。
今までもその片鱗は見せていたわけですし、締めの今回は特にそういった要素を見せてくるのだろうなぁ…と心構えてもいたのですが、鍵くんとのやりとりを見て目頭が熱くなるのを抑えられませんでしたね。
というか、4人のヒロインが4人とも、キッチリと鍵くんとサシで話しあう場面が用意されていて、ファンが見たいと思っていたものは全て見られるように配慮されているあたりが心憎かったです。
そんなわけで、ファンの方には一刻も早い購入&読破をオススメです♪

お話的には、いよいよ3年生であるくりむ会長と知弦さんの卒業式が開式。
深夏と真冬のふたりも転校する事は確定済みで、言葉通り『最後の生徒会』の様子が綴られる内容です。

卒業&転校についてはかなり前から明言されていたわけですし、それぞれがどの様な想いでこの日を迎えたのか?ということについても本編&黙示録シリーズで十分に語られていたので、「いよいよこの日がやって来たか!」と興味津々で読み進める事が出来ました。
ヒロイン達が式中の挨拶や答辞といった形で今の心境を語るシーンでは、それぞれの言葉で今までの学園生活での思い出や自分自身の変化・成長について語る姿が切々と描かれており、喜びや寂しさ、思い出を胸に卒業できる事への誇らしさが言葉の端々から滲み出て、式場全体が素敵な雰囲気で包まれていたのが好印象でした。
生徒会での生活を愛し、碧陽学園そのものを愛してきた生徒会メンバー達ですが、一般の学生達にもその熱意は十分に伝わっていた&彼らからも温かく支持されていたことが改めて感じられ、ほっこりと心温まりました。
進行役が、生徒会メンバーともちょくちょく事を構えていたあのリリシアであり、また彼女自身も生徒会メンバーに一目以上置きつつ、良い感じに空気を読んで場を盛り上げてくれていたのもGJでしたね。
彼女もまた、読者と同じく、生徒会メンバーのファンになってしまったひとりだと言っても過言ではありませんし、設定的にも式の見届け役として適任だった様に思います。

式の間に挟まれる生徒会室パートも、卒業に合わせたテーマになっていて、笑いながらも自然と気持ちが高まってくる感じで良かったです。
相変わらず自重しない伏字系実在ネタも新しい所を抑えていましたし、部室日常モノというジャンルのパイオニアとなった本作らしさを最後まで失わず、完走しきった感がありますね。
どちらかと言うと、中盤まではワイワイと進めて、後半から急にドシリアスな泣かせシナリオに入るというのが本作のスタイルだったように思いますが、今巻についてははじめから泣かせる気満々!…だけど切ない系だけではなく、嬉し泣き系も込みで!という感じで、盛り上がる山場も多めだったのが心地良かったです。
場の雰囲気が碧陽学園らしく形作られていく中、鍵くんの送辞&くりむ会長の答辞という第一の見せ場で盛り上がりも最高潮に達し、期待以上の本音対話にガッツリとハートを鷲掴みされました♪
思わず自分からも彼女たちの門出と、鍵くんがそれを受け止められたことに対しておめでとうと言いたくなってしまいました。

さて、卒業式が「公」とすると、最後の生徒会は「私」、という感じで、後半からは鍵くんとヒロイン達当人同士の語り合いパートがメインとなるわけですが、これがまたなんとも嬉しい、楽しい、大好き!な雰囲気で萌え転がってしまいますね。
ハーレム王に、俺はなる!という鍵くんの破天荒な宣言が話題となった本シリーズですが、最後までそれを貫き通せるのか、そしてヒロインズはそれをどう受け止めるのか。
本作最大のテーマをガチで描ききる為の真剣で純情な対話は、単純に初々しいのではなく、彼と彼女が出会ってから今までどの様に成長し、イイ男、イイ女となったのかが改めて判る内容になっていたので説得力が高かったです。
特にヒロインズはお互いの気持ちを十分に理解した上で、それでも…!という部分が見え隠れ(むしろ直球で見えっぱなしw)しているなのがテラカワユス!でした。
可愛い生き物と言えば本作では知弦さんを指し示す言葉という認識ですが、やっぱり恋する女の子はみんな可愛い生き物なんだよ、うひょー! ヘ(~∇~*ヘ)))))と思ってしまいますねw
もちろん、鍵くんのたゆまぬが努力あってこそ、彼女たちも自然と惹かれたわけで、その意味では、報われるべきが報われる結果だったと言えるかも。
元々胸に抱えていた想いではありますが、この日、この時、この場所だからこそ、いつも以上に包み隠さず伝え合う、あるいは行動に移すことが出来たのは、卒業式ならではというか、卒業という名の魔法のおかげだったと言えるかも知れませんね。
特に、知弦さん、マジ覚悟完了!
特に、知弦さん、マジ覚悟完了!大事なことなので2回言いましたw
俺も高校時代にそんな予約されたかったでござる!でも、逆に考えれば最初から5◯という手も…(自主規制w)

なにはともあれ、葵先生&狗神先生、本編完結おめでとうございます&素敵な作品をありがとうございました!
また、本編はめでたく完結ですが、短篇集である黙示録シリーズの『生徒会の土◯』とは別に、鍵くんが主役の番外編エピソードが上下巻で刊行予定とのことで、次回作とあわせて楽しみにしております♪
生徒会の一存の新アニメ化も決定していますし、まだまだ盛り上がりは続きそうですね。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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