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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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新約とある魔術の禁書目録3巻の感想レビュー(ライトノベル)

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電撃文庫のラノベ、『新約 とある魔術の禁書目録(3)』(鎌池和馬先生原作、はいむらきよたか先生イラスト)が発売中です。
表紙はお久しぶりの上条さん&美琴+新キャラのアメリカ大統領、ロベルト。
「そうかー、いつの間にか大統領公認カップルになっちゃったかーw」な感じで(・∀・)ニヤニヤせざるを得ない件。
遂に念願叶って上条さんと一緒の行動となった美琴、良かったのぅ♪
劇場映画化も決定して益々盛り上がるとあるシリーズですが、新約になってからも刊行スピード早すぎw

お話的には、レイヴィニア女史の導きでハワイまでやって来た上条さん達をグレムリンの魔術師が急襲!
上条さん、一通さん、はぁーまづらぁー!の主人公トリオに加えて美琴、番外個体(ミサカワースト)、黒夜海鳥まで加わった豪華メンバーの活躍や如何に?と盛り上がる一方、アメリカ政府を襲う謎の攻撃に危機感を覚えた大統領のロベルトは、単身事態の収拾に向かっていて…という展開です。

ひとことで言えば、科学だけでも魔術だけでもなく、両方の要素を併せ持った攻撃を仕掛けてくるグレムリンの恐ろしさが色濃く描かれたエピソードでしたね。
無印禁書であれば、わりと各巻の序盤から戦うべき相手が明確に描かれ、上条さん達がどうやって窮地をしのぎ、それに立ち向かっていくのかが焦点となる事が多かった印象ですが、グレムリンという組織の全貌自体がまだ不明瞭な分、なかなか尻尾を掴むのも難しいわけで。
一通さんと美琴という学園都市最強レベルの戦力に加えて、幻想殺しの使い手である上条さんによる魔術対策も万全と、かなりドリームチームな編成になっているにもかかわらず何度も出し抜かれ、後手後手に回らざるを得ない状況にハラハラさせられました。

特に、一通さんと美琴の共闘については、それぞれの心境を綴ったセリフとイラストによる演出も入って胸熱でした。
ダークヒーロー時代のワルっぽさも薄れ、いかにも正義のヒーローといった感じの行動が増えてきた一通さんと、彼に対するわだかまりが完全に抜けたとは言えないまでも、その変化を認めて背中を預ける美琴のツーショットが見られる日が来るなんて、初期の頃には考えられませんでしたしw
上条さんとの出会いがふたりに与えた影響を思うと、感慨深いものがありますね。

美琴については、待ち続けるだけではなく、戦場での活躍が見られるようになったのが嬉しい半面、魔術サイドと事を構える事になるのが少し心配な部分もありましたが、滑り出しとしてはまずまず好調なスタートを切れたのではないかと。
上条さんと行動を共にしているから頑張れる部分もあるとは思いますが、基本的には自分自身の意思で何を為すべきか考えられるしっかり者な彼女らしさが感じられて良かったと思います。
何気に英語も堪能だったり、戦闘以外でも有能な彼女ですが、流石に魔術という未知の相手との戦いは勝手が違うわけで。
それでも仲間と連携を取りつつ見事な戦果をあげていましたし、今まで魔術を相手に戦い続けてきた上条さんの新たな一面を知ることによって、より深く彼の本質を理解することが出来たのは大きかったのではないかと。
メインヒロインであるインなんとかさん、もといインデックスが完全にアウェーな今回、黒子の妨害もなくラブコメも進むかと思いましたが、ミサカワーストによるイジりや本人自身の妄想爆発で(・∀・)ニヤニヤという場面よりもむしろ、本気で好きだからこそ心から彼の身を案じるというシリアスな恋心が描かれていたのが好印象でした。
今度はハワイに来る時は、上条さんとの結婚式だとイイですなぁw
(ちなみに、萌え担当は美琴よりもむしろクロにゃん(^ω^)ペロペロだったでござるの巻w)

また、上条さん御一行とは別に、独力でアメリカを守ろうとしていたのがロベルトですが、ご陽気でふざけた言動とは裏腹に、自身の果たすべき役割を履き違えない真の強さを持った大人の男らしさがにじみ出ていて格好良かったです。
単純な「正義のアメリカ」というイメージに留まらない器の大きさは、時には効率を度外視してでも自分自身の信念に基いて事態に対処しようとする真摯さから来ているのではないかと。
その辺りは上条さんの生き様とも共通する部分がありますし、今回の事件に限らず、今までもそうした行動を取り続けていたからこそ、たくさんの支持を集めることが出来たんでしょうね。
もしも上条さんに幻想殺しが無くて、それでも自身の正義を貫こうと考えていたなら、将来的にはロベルトのようなポジションにたどり着くことになったりするのかもw
そんな人望と権力を持った彼でさえ、グレムリンの脅威にさらされると苦境に喘ぐことになるということでグレムリンの恐ろしさが再認識させられましたし、事件の根元部分、及びその解決方法にも一枚噛んでいたりと、シナリオ的にも美味しい役どころを担ってくれたので良かったです。
ゆくゆくは、イギリス王家の人々との対話とかも見てみたい所w

さて、事件の決着はともかく、次巻への引きがかなり深刻な事になっていたのが気掛かりですね。
冒頭から仕込まれていたギミックについては、読者がすぐに気が付くレベルの伏線だったと思いましたが、もっと大きな前提部分にも仕込みがしてあったことには驚かされました。
読者に対する種明かしがあったので一安心ではありますが、なんというダークヒロイン!というか、某キャラがその真意に気付けるのか迷走してしまうのか((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルですね。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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