電撃文庫のラノベ『アクセル・ワールド8―運命の連星―』(川原礫先生原作、HIMA先生イラスト)が発売中です。
表紙はやっぱりこの人、黒雪姫先輩。
中学生離れした大人っぽさにそそられますが、今回は大胆ドキドキなラブイベントと、敢然と脅威に立ち向かうリーダーシップの両方を見せてくれるので要注目♪
お話的には、タクムとの一騎打ち!という前巻ラストのクライマックスからスタート!
ものすごく良いところで止められていたので、まさに文字通り『最初からクライマックス!』でしたね。
大まかに言えば、
タクムとの白熱のバトルとその事後処理を描いた前半パート。
心意システムの応用という新たな境地へと足を踏み入れようとするハルユキの内心を掘り下げる、日常編メインの中盤パート。
そしていよいよ、ういういのアバターを救出するため、再度朱雀と対峙する後半パート、という構成でした。
タクム戦と朱雀戦という大きな山場がふたつもある分、読後の達成感はかなりのものになるかと。
…前巻ラストの寸止めで待った甲斐がありましたw
個人的には、タクムは既に己の罪を清算し終わった気がしていたので、ここで再度袂を分かつ必要は無いのではないかと思っていたのですが、負の考え方に捕らわれそうになりながらもハルユキとチユリを思いやる姿には、成長した彼の信念を強く感じ取る事が出来ましたし、互いに言葉を尽くした後、わだかまりなく拳を交え合う姿はとても清々しく、格好良かったと思います。
災禍の鎧に蝕まれながらも、なお輝き続けようとするハルユキと、そんなハルユキに羨望を抱きつつも、彼の才能を理解し、せめて彼の役に立つべくけじめをつけようとするタクムの対比が鮮烈かつドラマチックでテンション上がりました。
勝負の行方は意外なものになりましたが、実に彼らの今後の可能性を感じさせるものだったので満足度が高かったです。
また、チユリ自身も当事者として関わる事が出来たのは、以前よりも三人の関係が大きく進歩したところなのではないかと。
今後チユリがタクムとよりを戻すのか、ハルユキへの想いに向き合いなおすのかは解りませんが、例えどんな結末を迎えるにせよ、今の三人ならバラバラにはならず、仲間としての関係を続けられるのではないかと。
さて、ほとんどハルユキ、タクム、チユリの独壇場かと思われた前半とは打って変わって、中盤以降は黒雪姫先輩、フーコ姐さん、ういういのターン!でしたね。
そこは古参組、裏でしっかりやることはやってた!という感じで頼もしい限り♪
イラスト付きサービスシーンでの御活躍は言うに及ばずですが、それぞれが自分の過去の失態を後悔するだけではなく、それを糧にもう一度前へと踏み出そうとして人知れず一生懸命に頑張っていた…という事実にグッと来てしまいますね。
過去と向き合い、よりよい未来を目指すというのは本シリーズのテーマでもありますし、前半でハルユキ達が再認識させられたところですが、黒雪姫先輩は幾多の修羅場をくぐり抜けた先達ですから、当然同じかそれ以上の壁にぶち当たってきたわけで。
時には言葉で、時には不言実行で、陽に陰にハルユキ達を導いてきただけのことはあると、改めて感心させられました。
まだ小学生なのに神がかった母性本能を発揮するういういにしても、所属は違えどアッシュの身を案じるフーコ姐さんにしても、ハルユキとの出会いがきっかけで加速世界への復帰を果たしたわけですが、ベテランにはベテランの、新人には新人の、それぞれにしか出来ない役割というものがあると思いますし、互いを支えあってチームとしての成長を果たしていって欲しいですね。
そんな中、やはりリーダーである黒雪姫先輩の果たす役割というのは特に重要になってくると思うのですが、クライマックスのあの場面でまさかの隠し玉とか、カッコ良すぎて鳥肌立ちました(なんという黒い服つながりw)。
今巻では、『ここでキメずに、いつキメる!』というケレン味たっぷりなシチュエーションが多くて燃えましたが、その中でも一番美味しいところを持って行ってくれたなとw
ああいう頼りがいのある姿を見せてくれる上司がいれば、部下は安心してついていけるというものです♪
クールさと熱さを兼ね備えた司令塔としての格好良さと、一人の女の子としてハルユキに接している時の可愛らしさのギャップが互いに魅力を引き立てあっている彼女ですが、ネガ・ネビュラスの順風満帆さとは裏腹に、ハルユキ個人には更なる試練が待ち構えているようです。
タクムの闇に対してハルユキが光であったのと同じように、今度は彼女がハルユキの光となって導いてあげて欲しいところですが、果たして?
今回もラストの引きが絶妙で、次巻に続く!展開ではありますが、流れ的にはキッチリと一段落付いているので問題ないかと。
SAO8巻は8月、AW9巻は初冬と、2シリーズとも刊行は順調に続いていく様で楽しみです。
巻数も順調に増えてきましたし、そろそろセットでアニメ化されると良いな〜!(定期ポストw)
格ゲーをベースにした活劇としての面白さはモチロンのこととして、過去の負い目やトラウマという呪縛を克服することの意味や、嫉妬や不安から目を背けずに関係をやり直したり、自分自身を信じて前に踏み出す勇気を持つことの難しさを丁寧に描く一方、その先にある未来や可能性の素晴らしさを、てらいなく真摯に描き出そうとする内容は説得力が高く、実生活でも考えさせられるところが多いと思います。
悩み多き年頃であり、ラノベの主要読者層であるティーンエイジャーの方々に特にオススメしたい作品です。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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表紙はやっぱりこの人、黒雪姫先輩。
中学生離れした大人っぽさにそそられますが、今回は大胆ドキドキなラブイベントと、敢然と脅威に立ち向かうリーダーシップの両方を見せてくれるので要注目♪
お話的には、タクムとの一騎打ち!という前巻ラストのクライマックスからスタート!
ものすごく良いところで止められていたので、まさに文字通り『最初からクライマックス!』でしたね。
大まかに言えば、
タクムとの白熱のバトルとその事後処理を描いた前半パート。
心意システムの応用という新たな境地へと足を踏み入れようとするハルユキの内心を掘り下げる、日常編メインの中盤パート。
そしていよいよ、ういういのアバターを救出するため、再度朱雀と対峙する後半パート、という構成でした。
タクム戦と朱雀戦という大きな山場がふたつもある分、読後の達成感はかなりのものになるかと。
…前巻ラストの寸止めで待った甲斐がありましたw
個人的には、タクムは既に己の罪を清算し終わった気がしていたので、ここで再度袂を分かつ必要は無いのではないかと思っていたのですが、負の考え方に捕らわれそうになりながらもハルユキとチユリを思いやる姿には、成長した彼の信念を強く感じ取る事が出来ましたし、互いに言葉を尽くした後、わだかまりなく拳を交え合う姿はとても清々しく、格好良かったと思います。
災禍の鎧に蝕まれながらも、なお輝き続けようとするハルユキと、そんなハルユキに羨望を抱きつつも、彼の才能を理解し、せめて彼の役に立つべくけじめをつけようとするタクムの対比が鮮烈かつドラマチックでテンション上がりました。
勝負の行方は意外なものになりましたが、実に彼らの今後の可能性を感じさせるものだったので満足度が高かったです。
また、チユリ自身も当事者として関わる事が出来たのは、以前よりも三人の関係が大きく進歩したところなのではないかと。
今後チユリがタクムとよりを戻すのか、ハルユキへの想いに向き合いなおすのかは解りませんが、例えどんな結末を迎えるにせよ、今の三人ならバラバラにはならず、仲間としての関係を続けられるのではないかと。
さて、ほとんどハルユキ、タクム、チユリの独壇場かと思われた前半とは打って変わって、中盤以降は黒雪姫先輩、フーコ姐さん、ういういのターン!でしたね。
そこは古参組、裏でしっかりやることはやってた!という感じで頼もしい限り♪
イラスト付きサービスシーンでの御活躍は言うに及ばずですが、それぞれが自分の過去の失態を後悔するだけではなく、それを糧にもう一度前へと踏み出そうとして人知れず一生懸命に頑張っていた…という事実にグッと来てしまいますね。
過去と向き合い、よりよい未来を目指すというのは本シリーズのテーマでもありますし、前半でハルユキ達が再認識させられたところですが、黒雪姫先輩は幾多の修羅場をくぐり抜けた先達ですから、当然同じかそれ以上の壁にぶち当たってきたわけで。
時には言葉で、時には不言実行で、陽に陰にハルユキ達を導いてきただけのことはあると、改めて感心させられました。
まだ小学生なのに神がかった母性本能を発揮するういういにしても、所属は違えどアッシュの身を案じるフーコ姐さんにしても、ハルユキとの出会いがきっかけで加速世界への復帰を果たしたわけですが、ベテランにはベテランの、新人には新人の、それぞれにしか出来ない役割というものがあると思いますし、互いを支えあってチームとしての成長を果たしていって欲しいですね。
そんな中、やはりリーダーである黒雪姫先輩の果たす役割というのは特に重要になってくると思うのですが、クライマックスのあの場面でまさかの隠し玉とか、カッコ良すぎて鳥肌立ちました(なんという黒い服つながりw)。
今巻では、『ここでキメずに、いつキメる!』というケレン味たっぷりなシチュエーションが多くて燃えましたが、その中でも一番美味しいところを持って行ってくれたなとw
ああいう頼りがいのある姿を見せてくれる上司がいれば、部下は安心してついていけるというものです♪
クールさと熱さを兼ね備えた司令塔としての格好良さと、一人の女の子としてハルユキに接している時の可愛らしさのギャップが互いに魅力を引き立てあっている彼女ですが、ネガ・ネビュラスの順風満帆さとは裏腹に、ハルユキ個人には更なる試練が待ち構えているようです。
タクムの闇に対してハルユキが光であったのと同じように、今度は彼女がハルユキの光となって導いてあげて欲しいところですが、果たして?
今回もラストの引きが絶妙で、次巻に続く!展開ではありますが、流れ的にはキッチリと一段落付いているので問題ないかと。
SAO8巻は8月、AW9巻は初冬と、2シリーズとも刊行は順調に続いていく様で楽しみです。
巻数も順調に増えてきましたし、そろそろセットでアニメ化されると良いな〜!(定期ポストw)
格ゲーをベースにした活劇としての面白さはモチロンのこととして、過去の負い目やトラウマという呪縛を克服することの意味や、嫉妬や不安から目を背けずに関係をやり直したり、自分自身を信じて前に踏み出す勇気を持つことの難しさを丁寧に描く一方、その先にある未来や可能性の素晴らしさを、てらいなく真摯に描き出そうとする内容は説得力が高く、実生活でも考えさせられるところが多いと思います。
悩み多き年頃であり、ラノベの主要読者層であるティーンエイジャーの方々に特にオススメしたい作品です。
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