富士見ファンタジア文庫のラノベ、『GENEZ−6ジーンズ』(深見真先生原作、mebae先生イラスト)が発売中です。
表紙は銃とタクティカルベストで臨戦態勢な雰囲気のユキナ。
ナイチンゲールである彼女が直接戦う状況というのはかなり危険そうな感じですが、鋭い眼光には強い意志が感じられて凛々しいですね。
お話的には、超長距離から狙撃されていきなり謙吾が死にかけるという衝撃の幕開け。
謎の犯人の脅威にさらされつつも、急遽呼び出されたグリークス本社で精鋭ユニット“ガンズ・オブ・ナヴァロン”と出会って模擬戦を行なうことになった一行でしたが、そこでも新たな問題が発生して…という波乱続きの展開です。
ユキナのキスによって不死身の戦士化するという設定があるからこそ、普通なら生存が絶望的な状況からも甦ってくるというドラマチックな演出も可能なわけですが、あえて逆に、『普通ならこんな所で死にそうもないという場面でいきなり死の淵へ!』という手法が使われていたのが巧みで、意表をつかれました。
直前までキャッキャウフフな日常シーンが描かれていたので、まずは一区切り付けてから本編に入っていくのかな〜と思っていたのですが、ある意味そんな風に読者が油断している瞬間を見透かすかのように弾丸が飛んできたので、余計に狙撃の狡猾さや恐ろしさが際立っていたかと。
ぶっちゃけ、犯人の正体については伏線や口絵イラスト等から予想しやすく描かれていましたが、その分、彼らがいつ牙をむいてくるのかが気になってスリルを感じながら読むことが出来ました。
更には、犯人や直接の動機とは別の謎が隠されていたり、単純な敵・味方以外の勢力図が形成されることで、事態がより複雑に絡み合い、物語の味わいを増していたのが好印象でした。
謙吾達の一番の自慢であるチームワークの良さが描かれた後でそれが脆くも崩れ去るのも意外ならば、予想以上にGENEZ戦で苦戦を強いられるのも意外、常勝不敗のイメージを持ったキャラが一敗地に塗れるのも意外ならば、まさかの援軍到来も意外と、意外続きの状況にはテンションが上がりまくりでした。
終盤に向かうに連れてますます予想外の出来事が!という流れにゾクゾクさせられましたが、でも言われてみれば最後にクローズアップされた人物や組織については、以前の巻でも怪しい雰囲気がプンプン匂わされていたと思いますし、『いよいよ主要人物はほぼすべて登場しました』というあとがきの談を見ても、綿密な構想のもとに着々と物語が進められていっていることが感じられ、今後が益々楽しみになってきますね。
ラブコメ部分は、メインヒロインであるユキナに焦点を絞った分、全編を通して起承転結がハッキリと判りやすくなっていたのが良かったと思います。
今回は熱いバトルシーンの連続で、息をつく暇もない程のめまぐるしさが感じられましたが、謙吾とユキナの心の距離を中心に物語が描かれていた分、一本筋の通ったブレの無い展開になっていたかと。
一度世界観をバラバラにして組み換えなおすというシリーズ的な大転換の局面を迎えた今巻でしたが、謙吾が何のために戦うか?というテーマをはっきりさせる意味でも良かったのではないかと思います。
組織よりも仲間、ひいては愛するユキナを守るために真実の敵と戦ってくれるであろう謙吾の、これからの戦いぶりを見守っていきたいですね。
あと、ニキさま、マジ、エロスw
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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表紙は銃とタクティカルベストで臨戦態勢な雰囲気のユキナ。
ナイチンゲールである彼女が直接戦う状況というのはかなり危険そうな感じですが、鋭い眼光には強い意志が感じられて凛々しいですね。
お話的には、超長距離から狙撃されていきなり謙吾が死にかけるという衝撃の幕開け。
謎の犯人の脅威にさらされつつも、急遽呼び出されたグリークス本社で精鋭ユニット“ガンズ・オブ・ナヴァロン”と出会って模擬戦を行なうことになった一行でしたが、そこでも新たな問題が発生して…という波乱続きの展開です。
ユキナのキスによって不死身の戦士化するという設定があるからこそ、普通なら生存が絶望的な状況からも甦ってくるというドラマチックな演出も可能なわけですが、あえて逆に、『普通ならこんな所で死にそうもないという場面でいきなり死の淵へ!』という手法が使われていたのが巧みで、意表をつかれました。
直前までキャッキャウフフな日常シーンが描かれていたので、まずは一区切り付けてから本編に入っていくのかな〜と思っていたのですが、ある意味そんな風に読者が油断している瞬間を見透かすかのように弾丸が飛んできたので、余計に狙撃の狡猾さや恐ろしさが際立っていたかと。
ぶっちゃけ、犯人の正体については伏線や口絵イラスト等から予想しやすく描かれていましたが、その分、彼らがいつ牙をむいてくるのかが気になってスリルを感じながら読むことが出来ました。
更には、犯人や直接の動機とは別の謎が隠されていたり、単純な敵・味方以外の勢力図が形成されることで、事態がより複雑に絡み合い、物語の味わいを増していたのが好印象でした。
謙吾達の一番の自慢であるチームワークの良さが描かれた後でそれが脆くも崩れ去るのも意外ならば、予想以上にGENEZ戦で苦戦を強いられるのも意外、常勝不敗のイメージを持ったキャラが一敗地に塗れるのも意外ならば、まさかの援軍到来も意外と、意外続きの状況にはテンションが上がりまくりでした。
終盤に向かうに連れてますます予想外の出来事が!という流れにゾクゾクさせられましたが、でも言われてみれば最後にクローズアップされた人物や組織については、以前の巻でも怪しい雰囲気がプンプン匂わされていたと思いますし、『いよいよ主要人物はほぼすべて登場しました』というあとがきの談を見ても、綿密な構想のもとに着々と物語が進められていっていることが感じられ、今後が益々楽しみになってきますね。
ラブコメ部分は、メインヒロインであるユキナに焦点を絞った分、全編を通して起承転結がハッキリと判りやすくなっていたのが良かったと思います。
今回は熱いバトルシーンの連続で、息をつく暇もない程のめまぐるしさが感じられましたが、謙吾とユキナの心の距離を中心に物語が描かれていた分、一本筋の通ったブレの無い展開になっていたかと。
一度世界観をバラバラにして組み換えなおすというシリーズ的な大転換の局面を迎えた今巻でしたが、謙吾が何のために戦うか?というテーマをはっきりさせる意味でも良かったのではないかと思います。
組織よりも仲間、ひいては愛するユキナを守るために真実の敵と戦ってくれるであろう謙吾の、これからの戦いぶりを見守っていきたいですね。
あと、ニキさま、マジ、エロスw
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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