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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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『断罪のイクシード』の感想レビュー(ライトノベル)

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GA文庫のラノベ、『断罪のイクシード ―白き魔女は放課後とともに―』(海空りく先生原作、純珪一先生イラスト)が発売中です。

表紙はヒロインの静馬。
真っ白な髪が印象的ですが、劇中でその理由を知ってちょっとほろっと来た件。
単なる色指定とかじゃなかったんですね。
魔術を使うのに必要な小道具が色々と描かれているのも幻想的でいかにも、といった感じかと。
アニメイトで購入したので、特典の小冊子も頂きました。

先日、Twitterのラノベクラスタの方々が本作について語っているのを見ていたら、『Fateっぽいストーリーで、ヒロインが化物語のひたぎ』的な意見が多かった様なので、どっちも大好きな自分としては買わざるを得なかったというw
自分で検索かけなくても、口コミのおすすめラノベがわかるとは、良い時代になったものです。
今回はその辺りも踏まえた書き方なので、ネタバレ率が高めになっていますのご注意を。
先に書いた意見でグッと惹かれる!という方は読んで損無しかと思います。

お話的には、主人公の大和が、物語が始まって速攻死亡、それを助けてくれたのが転校してきた超美少女の静馬だったというボーイ・ミーツ・ガール展開です…うん、すごくFate(凛ルート)を彷彿とさせる感じでしたw
似てるから面白い!と思うか、似てるから面白く無い!かは人それぞれだと思いますし、似ている=褒め言葉では無いと思うので、普段はあまり他作品を引き合いに出すことはしないのですが、今回はあえて似ている部分を上げたほうが上手く説明できそうな気がするので、こういう書き方にしておきます。

ホームルームの初対面の時点で自らパンツを見せる&その後全裸も披露という鮮烈なイメージを残す場面も入っていますし、大和自身がすぐに救われたことに気付くなどの差異はありますが、おはなしの構造としてはかなり似ているかなと。
ここまでなら、そこまで似てる似てるというレベルでは無いですし、静馬のキャラもツンデレというよりはクールな毒舌系という方向性なのでかぶったりもしていないのですが、その得意魔術というのがまた、Fateの士郎が使う投影魔術を連想させるような剣の召喚&投射系だったりするという。
で、大和が『自分が危険を犯してでも相手を守ろうとする』というタイプのキャラクターとして描かれているので、丁度ふたりを足したら士郎になる感じという印象が一番強いかなと。

事前情報のせいで気にしすぎな部分もありますが、大和を救うのに使った魔術のせいで後半…といった部分や、ラスボス戦での静馬の行動、大和自身が過去に悲惨な目にあっていたという事実、また、直接は関係無いですが妹がヤ○○○といったあたりもやはりFateっぽいなと思わざるを得ませんでした。
もちろん、オチのつけ方やエピローグ部分、今後への伏線といった部分は別モノですし、物語の起承転結、冒頭で描かれる作品のテーマの決着、文章自体の読みやすさなどは完成度が高く、面白いのですが、本来の作品の肝となるべき『オリジナリティが優れている』というよりは『既存作品で人気の要素を分析、分解してパーツ的に組み合わせるのが上手い』という意味で凄かったな〜というニュアンスの方が近いかなと。

なので、個人的には、第2回GA文庫大賞優秀賞に選ばれている本作固有の面白みが生まれ、それが受け入れられるかどうかについては、2巻読んでからの判断待ちになるんじゃないかと思いました。
個性的な設定があっても、文章力が足りていない作品が公募で賞をとるのは難しいと思いますが、『未発表のオリジナル作品』を募集しているという観点からみれば、今まで見たことが無いタイプの作品、才能が見出されることに大賞本来の意義があるような気がします。
そういう意味での『未発表』では無いのだろうということもわかりますが、今後のGA大賞の方向性を占う意味でも色々と気になったかなと。
…あくまで個人的な印象ですし、スタッフさんからすれば余計なお世話だと思いますがw

というわけで、Fateが好き!という方にはかなり楽しめると思うので、興味が出た方には、実際に読んで確かめて頂きたいところです。
純珪一先生のイラストによるヒロインズが可愛らしいので、彼女たちの活躍が2巻で見られると良いなと思います。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。


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