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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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戦変のグランの感想レビュー(ライトノベル)

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ファミ通文庫のラノベ、『戦変のグラン』(櫂末高彰先生原作、春夏冬工先生イラスト)が発売中です。

表紙は、主人公のグランとヒロインのレナ。
鋭い眼光と野性味あふれる表情がカッコイイグランと、まっすぐで意志の強そうなレナは、なかなかお似合いのコンビという感じですね。

お話的には、強力な武装に変身出来る“神装”であるグランと、亡国の王女様であるレナが力を合わせて英雄と呼ばれたグランの元の相棒=レナの兄・イリアス王子の仇である帝国の皇帝を倒すため、皇帝主催の“神装演舞会”に出場するというボーイ・ミーツ・ガール×復讐バトルものです。

兄の仇を討ちたい!と強く願うレナですが、グランのほうはそんな彼女の想いを理解しつつも、復讐などに囚われず幸せに暮らすことを勧める大人な一面を見せたりと、元相棒の妹を死なせたくないという堅い意思が感じられて好印象でした。
異性として惹かれるのではなく、あくまで兄代わり的なスタンスでレナに接していたグランですが、彼女のひたむきさや剣技の才能に元相棒の姿を重ね見、また状況的に逃げ道が無くなっていくことで少しずつ覚悟を深め、新たな相棒を死なせないために死力を尽くそうとする流れに説得力があって良かったです。

レナ自身も己の弱さについては自覚しており、復讐から何も得られないことを理解しつつも、兄との絆を想うと何かせずにはいられない!と、心を大きく揺れ動かしながらも突っ走ってしまうのがいかにも若者らしく、グランがその純粋ながらも危なっかしい様子を見るに見かねて守ってあげたくなってしまうのもわかる気がしますね。
はじめは必要にかられて行動を共にしていたグランの気持ちがどのように変化していくのか、そしてレナが精神的にどう成長していくのかは本作最大の見所かと。

ラブコメ的には、グランが保護者的立ち位置&おっぱい大好きwなのでちっぱいのレナとはなかなかそりが合わない感じであんまりイチャコラしないのが残念でしたが、知り合いの妹に手を出すというのは現実でもなかなか簡単に出来ない気がしますし、そういう意味ではリアルかもしれませんね。
その分、百合っぽく巨乳メイドのソフィアや同じく巨乳の女騎士ライラと絡むシーンがあるのでバランスはとれているかもw

相棒を失ったことで絶望に包まれていたグランが、レナと運命的な出会いを果たしたことで彼女の中に新たな希望と自分の進むべき道を見出し、再起する熱血展開に燃えましたが、典型的な雑魚戦→即最終決戦ぐらいの急展開なのでちょっともったいなかったかも。
衝撃的な伏線の回収から電撃的にクライマックスへ進むスピード感を優先したのはアリだと思いますが、各種形態に変化できるグランをレナが着装した状態のイラストが少なかったのは大きなマイナスだと思います。
特に、終盤のパワーアップについては、アニメで言えば特別な2段変身バンクが入るぐらいの超見せ場だと思うので残念。
ライラのイラストはカラー共に力が入っていた分、彼女のほうがヒロイン力が強かった気が(´・ω・`)

一番の目的については今巻で決着がつくので読後感はスッキリ&達成感も十分ありましたが、ラストの引き的には今巻自体が長大なプロローグという風にも思えたので次巻の新展開に期待したいです。
演舞会が単なるトーナメントではなくレース形式になっていたあたりは、思わず学校の階段シリーズを連想してしまいましたが、神装にはかなり個人差があるでしょうし、レース自体も目的ではなく手段なので方向性が違うかしら。
個人的には、ファンタジー世界で繰り広げられる階段レースとかめっちゃ見たいんですがw


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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