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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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緋弾のアリア7巻の感想レビュー(ライトノベル)

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MF文庫Jのラノベ、『緋弾のアリア? 火と風の円舞(キャスリング・ターン)』(赤松中学先生原作、こぶいち先生イラスト)が発売中です。

表紙は剣を片手に真剣な表情のジャンヌ。
武偵高で生活するようになってからはかわいらしい姿を見せることの多かった彼女ですが、クールな彼女には凛々しい表情がやっぱり似合っている気がします。
剣士系美少女は和洋問わず人気のイメージですし、今後も出番が増えていってくれると良いですね〜♪

お話的には、前巻ラストでなんとかピンチを切り抜けたものの、レキの負傷を癒す間もなく更なるココの追撃がキンジに襲いかかる!という緊迫展開です。
新幹線に仕掛けられた『加速爆弾(ハリーアップ)』を解除しないと、多くの乗客達が命の危険に晒されるという極限状態の中、未だ仲違いが続いているアリアとの信頼関係を回復することは出来るのか?
文字通りノンストップのハイスピードバトルには手に汗握りました。

剣戟、銃撃、狙撃の全てが得意なココですが、戦闘以外の情報戦でもその才能はとどまるところを知らず。
まさに『万武(ワンウー)』を称するにふさわしい実力のココは、流石にかの英雄の血を引いているだけのことはあるな〜と思っていたわけですが、その設定自体がうまく物語の展開上のギミックになっていたのが上手いなと思いました。
蓋を開けてみれば、ああ、そうだったのかと簡単に納得出来る種明かしでもあったわけですが、英雄の○○のイメージで考えていたら、それぐらい万能であってもおかしくないかな〜と、無意識のうちに思ってしまっていた部分は大きかったかも。
読者的な意味で、高度な情報戦に上手く乗せられていたなという感じですねw
自分が襲われている状況にもかかわらず、なんとか逆転するために思考を続けてその真実を見破ったキンジの凄さには感服しました。
いや、物語的にそうなる様に伏線が配置されていたわけですが、相手の言葉を鵜呑みにしていた時点で思考停止→あっさり引っかかっていたなと。
武偵憲章6条、『自ら考え、自ら行動せよ。』の大切さがよくわかりましたw

○○の血をひくレキにも、その設定に見合った見せ場がバッチリと設けられていたわけですが、列車暴走というシチュエーションからそこに結びつけてきたのは、かなり意外でした。
見栄えのするシーンでしたし、これはむしろ映像で見たいなと思ったわけですが、流石にここまではアニメ化の範囲でやってくれないかも?
これは今からアニメ2期期待でしょうかw

個人的には真正面からココ対レキのガチバトルがメインの構成になるのかと思っていたわけですが、お話の中心にいたのは誰あろうキンジで、しかもアリアの問題もレキの問題も見事に解決まで導いた…と、バトルに推理に大活躍だったのが印象的でした。
まさに『両手に華』な展開でニヤニヤでしたが、八方美人で終わらずに、両ヒロインにとって大切なキンジとのやりとりが丁寧に描かれていたのが好印象でした。
特に、今回のエピソードのメインヒロインであるレキの掘り下げについては、惜しみなく満点を捧げるに相応しい内容だったと思います。
今までの、感情が『ほとんど動かないレキ』も十分個性付けに成功していた良キャラだと思いますが、今後の新生レキの変化と活躍には、これまで以上に注目していきたいですね。

設定的な面では、今回の事件よりも、今後のシリーズ全体に影響するような大きなものがたくさん出てきたことも印象的でしたね。
キンジの身の振り方も気になるところですが、世界を大きく巻き込んでいきそうなラストの引きには期待せざるを得ません。
というか、今巻でジャンヌが表紙になったのは、前巻のジャンヌ先生的な部分を受けての意味だったのかなと思っていたら、まさかのラストイラストにやられましたw

というか、今回はアリアとレキの2ショットだけでなく、他のヒロイン達にもバランス良くイラストが用意されていたのが嬉しいですね。
白雪の活躍シーンとカラーのピンナップが用意されているのを見て、ヤンデレ気味な印象が正統派ヒロイン側にぐぐっと戻ったのは自分だけではないはずw
(そしてまさかの伏兵、不知火くんニヤニヤでござる。そっち系のシーンも増えるのかしら?)
それはそれとしても、レキのあのシーンは絵によって文章のイメージがかなり底上げされた気がしますね。
象徴的なイラストでひとまず清々しくしめてメデタシメデタシ→キンジとの“ストレートな”会話シーンへつなぐ流れが、レキルートグッドエンディング→エピローグにしか見えなくて萌え転がりましたw
これからもますます破壊力の高い純愛イベントの登場に期待ですね。

バトルシーン自体は既に人間離れ上等!という感じになっていますが、そんなケレン味あふれる派手なアクション展開と、純情な乙女心が揺れ動くラブコメ展開が上手くメリハリをつけて楽しませてくれる良作です。
秋にはヤングガンガン誌上で『緋弾のアリアAA』が連載開始と、ますます勢い付く本シリーズですが、アニメの予習的な意味で原作をご覧になってみるのも宜しいかと。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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