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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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ソードアート・オンライン5巻の感想レビュー(ライトノベル)

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電撃文庫のラノベ、『ソードアート・オンライン5 ファントム・バレット』(川原礫先生原作、abec先生イラスト)が発売中です。

表紙は、某ライトセーバーを彷彿とさせる光剣とハンドガンを構えたキリトさん。
今回は銃でのバトルがメインとなると聞いて、てっきり二丁拳銃スタイルになるのかと思っていましたが、やはりキリトさんといえば剣&ソードスキルというわけで納得ですね。
元々女顔という描写も多かったキリトさんですが、ますます美貌に磨きがかかってニヤニヤですw

お話的には、SAO事件から1年が経過し、アスナとのラブラブな日常生活も板についてきたキリトさん。
穏やかな生活を謳歌する彼でしたが、総務省の菊岡から、GGO=ガンゲイル・オンラインという名前のVRMMOゲーム内で起こった『死銃事件』の捜査への協力を求められることに。
ゲーム内で狙撃されたキャラのプレイヤーが、現実世界で死体となって発見されるという怪事件の真相とは?
果たして、仮想世界が現実世界に物理的な影響を与えることはあるのか?…という展開です。

基本的に主人公がキリトさんなのは相変わらずですが、今回メインのヒロインとなるシノン=詩乃視点で描かれるパートも多く、ふたりの主人公が出会い、協力し、火花を散らし合うというイメージが近いかも。
ふたりの出会いがお互いの抱え持つ過去の事情やトラウマを浮かび上がらせるシーンなども情感豊かに描かれるので、謎解きよりもむしろその関係性自体が大きな見どころかと。

詩乃の過去が結構ハードなものになっていることもあり、かなり孤独で重めな生い立ちが印象的でしたが、一歩間違えば即死亡&プレイヤー同士の戦いもルール的にアリというFPSベースの世界観にはマッチしているかと。
自分自身を追い詰め、さらなる高みを目指すことで病的なまでに弱さを拭い去ろうとする詩乃は、ある意味、悲壮感の塊としか言い様のないレベルの危うさの持ち主なのですが、キリトさんの存在が、戦闘能力という意味でも、心のあり方という意味でも、彼女の頑なな心に少しずつ影響を与えていく展開なので、殺伐とした心が癒されていく過程に強い説得力がありました。
剣で戦いつつも、彼女のハートにしっかり風穴を空けてしまうキリトさん、今回もマジパネェっすw
というか、本人はアスナ一筋なわけで、そこがまた今後切なくなりそうな感じですね。

エピソード的には、事件の解決は次巻への持ち越しとなってしまうので、ややすっきりしないまま終わってしまうのが残念ですが、下準備は十分に整い、バトルの緊張感は高まるばかりで、続きが待ち遠しいです。

FPS系ゲームの持つ緊張感やリアリティは、ファンタジーRPG色の強かった今までのエピソードには無かった新要素ですが、実在する銃の名前を取り入れたり、肝となる銃撃バトルをダイナミックに描写することで、上手く盛り上がりを作ることに成功していたと思います。
生命が無くなるというリスクを抱えていたという意味では、アインクラッドでの出来事の方がよりシリアスで取り返しの付かない危険度だった、と見ることも出来ると思いますが、キリトさん自身の今後の行動を占う上でも、自分と似た闇を抱えた詩乃との遭遇は大きな糧となると思います。
また、現実と仮想との関わりという本作のテーマに深く斬り込んでいくためにも、今回のエピソードは重要な役割と方向性を示したと言えるかもしれませんね。
新たな仲間との出会いが、今後、両世界でキリトさんの助けとなってくれることにも期待したいです。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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