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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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新約 とある魔術の禁書目録4巻の感想レビュー(ライトノベル)

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電撃文庫のラノベ、『新約 とある魔術の禁書目録(インデックス)(4)』(鎌池和馬先生原作、はいむらきよたか先生イラスト)が発売中です。
表紙は「あれは…木原ってヤツだ。」 「じゃああっちのは?」 「あれも木原だな。ついでに言うと、その隣の新キャラが木原で…(ry」という感じで、まさかの木原一族祭でござるの巻。
表紙絵が公開された時点で、あれ?この人達誰だっけ???とは思っていたのですが、まさか全員が「木原」さんだとは流石に予想外でしたねw
量だけではなく、木原とはなんぞや?という本質的な部分も大きく掘り下がるので必見です。
とりあえず、円周たんのストッキングの穴(^ω^)ペロペロしたいお!(正座)

お話的には、反学園都市を標榜するサイエンスガーディアン27社が主催する格闘大会『ナチュラルセレクター』が開催されることに。
優勝賞品である「学園都市製の超能力に代わる、新たなグローバルスタンダードの証明」を巡って参加選手たちが鎬を削ろうとする矢先、グレムリンの暗躍から事態は思わぬ方向へと進み始めて…という展開です。

各シーン毎の主役となるキャラがその都度入れ替わる形式になっているのが印象的でしたが、各キャラごとの生い立ちやここに至るまでの経緯については簡潔に説明されていますし、キャラが一気に増えた割には混乱すること無く読めたので良かったです。
ただ、容姿イラストや名前がついていれば出番も安泰♪…という訳では無かった罠w

あらすじやカラー口絵を見ている段階では、新キャラの「木原」性3人とグレムリンの魔術師3人が戦うのがメインの番外編的エピソードなのかな〜と思っていたのですが、実際にはもっと複雑に事情と思惑が絡み合っていて、最後までどう転がるのかわからない展開でした。
あるキャラが華麗に勝利を決めたと思った次のシーンでは、更に強いキャラが登場してあっさり大逆転!というケースも多々あり、誰がいつ退場してしまうかわからない緊迫感にドキドキさせられっぱなしでしたね。
ところどころで現在の参戦者のサバイバル状況がイラストで表示されるのですが、登場から間もなくリタイアしてしまうキャラがいたり、逆に復帰してくるキャラがいたりと、めまぐるしく起こる変化も把握しやすかったのが好印象♪
最終的な勝利者、生存者を予想しつつ、一気に読み進めるのが楽しいかと思います。

見た目が強そうなキャラが意外と弱かったり、またその逆があったりするのはある程度予想していましたが、かなり物理的or生理的にヤバイ&エグイ系の攻撃を使ってくるキャラが居たことにも驚かされました。
フラグの件も含めて、後になったらなんだかんだで丸く収まっていました!というパターンも多い禁書シリーズですが、上条さんが居ないところだと、こんなにも「悲劇」尽くしの展開になりやすかったのね!ということが体感的に判る作りになっているのが凄かったです。
単純な勧善懲悪ではない、というパターンは今までもありましたが、科学、魔術を問わず、様々な異能の持ち主たちがいきなりルール無用の戦場に放り込まれてしまう&それぞれにとっての勝敗条件も異なるという状況はまさに命懸け!
それが「主人公=安全地帯」不在で進行するわけですから、色々と歯止めが効かない部分が増えてくるのも頷けるところかと。
むしろ、上条さん云々とはまったく別の所で「過去の落とし前」をつけるために行動しているキャラ達のドラマの方が主軸と言えるかも。

上条さん本人については、出番が無いかと思いきやあったり、早速活躍するのかと思ったら◯◯だったり、中々出てこないな〜と思ったら美味しい所を持って行ったり…というところまでは「お約束」だったわけですが、そんな「お約束」すら凌駕する驚愕の大どんでん返しが((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今巻の事件の核心部分に、文字通り幻想殺しで亀裂を入れて介入するクライマックスのセリフ&イラストが格好良かった上条さんですが、ある意味では、彼自身が最大の被害者だと言えるかも知れませんね。
アレの破損やその後の顛末にも驚かされましたが、本シリーズのお約束すらメタ的に破壊してしまう勢いや演出には、とにかく鳥肌モノとしか言い様が無いなとw

というか、今巻はいつにも増してあとがきが詳細に書かれているので、ネタバレが嫌な方は先に本編を読まれることをオススメ。
キャラ解説と読書中に受けていたキャラのイメージや演出的なテーマと一致するところが多い=作家さんが読者に伝えようとしている意図がわかりやすく適切に描かれている=文章力が高いと解釈して良いならば、改めて鎌池先生のスゴさを思い知らされた、という感じでしたね。
設定多いのにわかりやすい、しかも速筆とか理想形過ぎるw

勿論、ラノベを読むなりアニメを見るなりで抱いた感想というものには正解はなく、十人十色であって良いと思いますし、私自身それが醍醐味だろうと思う派なわけですが、やはり普段から感想ブログを書いている身としては、作家さんやスタッフさんの意図をなるべく見誤らずに理解したい、それを他の人にも共感して貰えれば尚嬉しい♪というわけで。
その意味では、今回のような形の解説が解答例的に描かれるのは、設定詳細の補完が出来るという以上にありがたく感じた次第です。
…というかそれ以前に、もっと自分自身の読解力を高めたり、感想記事の書き方が上手くなるように頑張らないと(汗)


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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