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Channel: gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)
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ヘヴィーオブジェクト死の祭典(5巻)の感想レビュー(ライトノベル)

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電撃文庫のラノベ、『ヘヴィーオブジェクト 死の祭典』(鎌池和馬先生原作、凪良先生イラスト)が発売中です。

表紙は新ヒロインのマリーディ。
基本的にクール系、でも心根は熱い!なエースパイロット系12歳幼女とか、なにそれ萌えるw
今巻は番外編ということで、クウェンサーやヘイヴィア達はお休みということもあり、実質的な主人公である彼女と仲間達の活躍が最大の見所かと。
それはともかく、自分も美幼女にお兄ちゃん甘えされてぇ!もしくは視線で蔑まれてゾクゾクしてぇ!
(゚∀゚)o彡゜よーじょ!よーじょ! つるぺた よーじょ!(紳士的挨拶)

お話的には、未来版科学技術寄りオリンピックとでも言うべきスポーツの祭典「テクノピック」に出場した「資本企業」チーム所属のマリーディが、順調に競技で好成績を収める傍ら、大きな陰謀の渦に巻き込まれていく…という展開です。
スポンサー同士の経済戦争はともかくとして、どこから直接的な戦争の話に持ち込むのかと思っていましたが、筋道に沿った丁寧なシナリオ運びと、小説的な意味で緻密に張り巡らされた伏線が、あわや国家間戦争!?という一触即発の危機的状況へとマリーディ達を追い立てていく様子がスリリングで手に汗握りました。

主人公キャラの所属国が変わったことによって、いつもと違った側面から各国間の関係が描かれる今巻では、オブジェクトが生み出した軍事的均衡と緊張感がどの様に一般市民たちに浸透しているかや、思想的な対立の温床となっているかなどの周辺事情が掘り下げられているのが印象的でした。
未来物フィクション作品として設定面の補強がされるのは、歓迎する向きが多いと思いますし、物語の説得力を高めるという意味でも有効かと。
科学的知識や技術を伏線とした展開が多用される本シリーズでは、特に重要になってくるテーマだとも思いますし、クリーンな戦争の花形であるオブジェクトが存在する世界で、小規模限定的とはいえ直接的にオブジェクトを使わない戦争が繰り広げられる今巻のエピソードにはうっつけの要素だったと思います。

といっても、設定説明ばかりの頭でっかちな理論先行で終わらずに、バトルシーンの銃撃戦の駆け引きや空戦描写に力が入っていたのもポイントが高かったですね。
最初から超世界級の射撃&操縦の腕の持ち主という設定だったので当然といえば当然なのですが、やはり一人のエースが雑魚集団を相手に大立ち回り!という無双シチュエーションは爽快感が高いですし、クライマックスにエース同士の一騎討ちが描かれるシーンを盛り上げる効果も高かったのではないかと。
厳密には完全な真っ向勝負ではなく、逃げながらの応戦や時間稼ぎ前提の戦術でピンチを切り抜ける場面が多かったですが、目標を設定した上で成果を出すという徹底ぶりは如何にもプロの思考形態で格好良かったですし、それはマリーディの仲間達にも当てはまるところかと。

マリーディの登場によって今後それぞれの分野のエキスパートである第2、第3の主人公が登場→合流して共闘する可能性もあるかも?と考えるとテンション上がりますね。
そのあたりは鎌池先生の代表作である「とあるシリーズ」という格好の前例もありますし、有用性は十分に証明されているかと。
というか、見た目や年齢のインパクトもさることながら、登場と同時に1巻分かけて十分に掘り下げたので読者受けも良さそうですし、お姫様やおほほよりも人気が出たりする可能性もありそうかなとw
早くも再登場&遭遇に期待ですね。

ちなみに、普通のシリーズ物だとスタメンキャラが出ない番外編の時は、やっぱりいつものメンバーの活躍が早く見たい!と思うところなわけですが、鎌池先生の場合は執筆ペースが予想以上に早いのでそんなに寂しさを感じさせない気もw
あとがきの書き方を見ていると、まだまだストックがたくさん有りそうな気配が感じられますし、そろそろアニメ化も実現されるといいなと期待が高まります♪


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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