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神曲奏界ポリフォニカ ルックバック・クリムゾンの感想レビュー(ライトノベル)

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GA文庫のラノベ、『神曲奏界ポリフォニカ ルックバック・クリムゾン』(榊一郎先生原作、神奈月昇先生イラスト)が発売中です。
表紙は見返り美人な構図のコーティカルテ。
スカートから見え隠れする絶対領域もさることながら、ここはあえて脇チラを押すのが訓練された紳士…おい、やめ(ry

お話的には、謎の少女ネリネの出現によって、新たな事件に巻き込まれるフォロンとツゲ神曲楽士事務所の一行…という展開です。
というか、物語もいよいよクライマックスが近付き、エンプティ・セットの計画や正体、世界全体に関する大きな秘密にも言及がされる見逃せない展開ですね。
別シリーズとのリンクも盛り込まれており、これから起こる最後の大事件のための前フリが丁寧に綴られているのが好印象でした。

やはり、ペルセルテからのアプローチが本格的&具体的になりつつあるのがラブコメ的にビッグイベントだと思いますが、同時に人間である彼女と精霊である自分とを比べて思い悩むコーティの姿が対となって描かれていることがそれぞれのお話の説得力を上げている感じですね。

コーティのツンデレを軸にしたキャッキャウフフは本シリーズの大きな魅力であったわけですが、お互いの想いを深め合う時間は学生時代から十分にあったわけですし、ここらできっちりと生涯の伴侶を決めないと!というシリアスな展開をメインとする以上は、恋に恋するのではない、フォロンを異性として如何に愛するか?に焦点を当てたラブストーリーをしっとりと描いていくことが必要になってくると思います。

また、ネリネの語る過去とも絡めて、フォロン自身が今一度人間と精霊の恋愛について真剣に考え始めるきっかけづくりがなされている辺りも非常にソツがなく、生来の可愛らしさに加えて大人の女性としても魅力が増して来たペルセという超高級据え膳wを前にコーティへの想いを最後まで貫けるのか?が大きな見所になっているかと。
あと、某キャラのお風呂プレイが羨ましいので、是非詳細をイラスト付きで(マテ

個人的には赤ポリシリーズしか読んでいないので、ネリネやスノウ絡みの過去のエピソードについては憶測となる部分のほうが多いのですが、終盤部分のネリネの正体に関する設定については、榊先生お得意の具体的な比喩が例示されているので理解しやすかったです。

いきなり最終決戦!になった感も強かったですが、元々最高クラスの実力を持っていたコーティにフラメルの存在も加わった時点で、ただの雑魚敵が相手のエピソードが延々と続くのは消化試合的な中だるみ感を招く恐れもありますし、ラストバトルへの伏線だったと考えたほうがしっくり来る部分もあるかと。
というか、どちらかが生きていれば完全には消滅しない設定は、裏を返せば片方が死ぬことは大いに有り得るという事でもありますし、コーティの身が気掛かりですね。

物語は大詰めですが、あとがきによれば落とし所も既に決まっているそうですし、ベテランの榊先生なので安定感は抜群かと。
シリーズファンとして最後までフォロン達の活躍を見守っていきたいと思います。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。

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