角川スニーカー文庫のラノベ、『サクラダリセット5 ONE HAND EDEN』(河野裕先生原作、椎名優先生イラスト)が発売中です。
表紙は今回も春埼さん。
際立った純粋さが印象的な彼女ですが、そんな特徴がしっかりと伝わってくるデザインが素敵ですね。
今回は『夢の世界に入り込む』展開なので、その意味でもイメージにピッタリかと。
…シーツの上で寝転がって…とか、べ、べつにいやらしい想像とかしてないんだからねっw
お話的には、復活した相麻さんを普通の女の子に戻すため、彼女を咲良田の外へと移住させることを思いついたケイでしたが、果たしてそれで万事解決となるのか、その確証を得るために、とある管理局の仕事を手伝うことに…という展開です。
今回は、個人的お気に入りヒロインの野ノ尾さんにも出番があるということでテンション高めだったのですが、彼女の目的である『過去に出会っていたお爺ちゃんとの再会』話が切なかったです。
リセットの能力によって2パターンの再会が描かれるわけですが、心情的には1回目の再会より2回目の方が幸せ成分多めなのは間違い無いとしても、1回目の経過と結末を知っている分、色々考えさせられたというか。
物語の鍵を握るミチルと意外な繋がりがあったりと、舞台装置としての役割を果たすという意味でも大活躍だったお爺ちゃんですが、実生活では…と思うとやっぱり寂しい物がありました。
もちろん、ある意味お爺ちゃん自身が自分の望みを思い出し、救いを得たと感じられる流れになっていたのは十分に判るのですが、それも『夢の世界』という限られた空間の中だけなわけですし、そこに能力の限界と儚さを感じてしまいますね。
能力があるからこそ危ういバランスの上で均衡が保たれている…というのは咲良田全体のスタンスとも重なる部分がありますが、そこに浦地さんの思惑が絡んできた時、今回の様にやり直してより良い結末を迎えることが出来なさそうなのが気になります。
で、リセット能力の持ち主である春埼さんですが、折角恋愛的に新たなステージを迎えられたと思ったら…(泣)。
むしろコレはケイのフラグブレイカーっぷりに注目すべきところなのかw
というか、全てがケイのあずかり知らぬところならともかく、あんなタイミングで明かすとか、相麻さん、マジドS過ぎるw
相麻さんも色々考えがあってのことでしょうし、ケイの為に命を懸けてアレコレ画策しているのは判るのですが、流石に春埼さんを応援したくなるなと。
本シリーズのはじめの頃、ケイ、春埼さん、相麻さんのトライアングラーは、相麻さんの死によって一見歪にねじれてしまっていた印象でしたが、むしろケイの本心は真っ直ぐで、相麻さんと再会を果たした後でも彼自身が誰を優先するのかはハッキリしていた事が判ったのは胸熱でした。
相麻さんの視た未来と、それを変えようと試行錯誤してきた事の意味を理解した時、ケイがどんな反応、及び選択をするのかが気になるところですね。
というか、今回はフラグを折られてしまいましたが、春埼さんの『変化』は既にいろんなところで表れ始めていますし、ケイの方も事の顛末を聞かされているわけですから、次の機会こそは…!!
…まあ、今の関係でも傍から見ていれば十分幸せそうな気もしますがw
さて、ミチルとチルチル、夢の世界の関係については綺麗にオチに繋げていて良かったと思いますが、そのエピソード自体よりも、相麻さんがそれを利用して上手くケイを誘導しているという状況こそが鳥肌でした。
完全に覚悟を決めた上で行動している彼女が、ケイと春埼さんの仲に嫉妬している姿が垣間見えたりする部分には、普段は隠している人間らしい感情が強く感じられましたし、基本的に春埼さんの肩を持ちたい自分でもキュンと来るものがありましたね。
未来視という強大な能力を持っているとは言え、自分の願いを貫くために何でもひとりで抱え込まざるを得ない彼女の胸の内は余人の想像を絶するものがあると思いますが、物語のクライマックスが訪れる時までミスを犯さず、冷静に行動し続けることが出来るのか心配になってきます。
本巻から後半戦突入とのことですし、ケイの為に再度自分の身を危険に晒す可能性も高そうな相麻さんですが、シナリオに沿って踊らされ続けるのか、なんとかケイという役者にアドリブを加えさせることが出来るのか、最後まで目が離せませんね。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
【角川スニーカー文庫】サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL
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表紙は今回も春埼さん。
際立った純粋さが印象的な彼女ですが、そんな特徴がしっかりと伝わってくるデザインが素敵ですね。
今回は『夢の世界に入り込む』展開なので、その意味でもイメージにピッタリかと。
…シーツの上で寝転がって…とか、べ、べつにいやらしい想像とかしてないんだからねっw
お話的には、復活した相麻さんを普通の女の子に戻すため、彼女を咲良田の外へと移住させることを思いついたケイでしたが、果たしてそれで万事解決となるのか、その確証を得るために、とある管理局の仕事を手伝うことに…という展開です。
今回は、個人的お気に入りヒロインの野ノ尾さんにも出番があるということでテンション高めだったのですが、彼女の目的である『過去に出会っていたお爺ちゃんとの再会』話が切なかったです。
リセットの能力によって2パターンの再会が描かれるわけですが、心情的には1回目の再会より2回目の方が幸せ成分多めなのは間違い無いとしても、1回目の経過と結末を知っている分、色々考えさせられたというか。
物語の鍵を握るミチルと意外な繋がりがあったりと、舞台装置としての役割を果たすという意味でも大活躍だったお爺ちゃんですが、実生活では…と思うとやっぱり寂しい物がありました。
もちろん、ある意味お爺ちゃん自身が自分の望みを思い出し、救いを得たと感じられる流れになっていたのは十分に判るのですが、それも『夢の世界』という限られた空間の中だけなわけですし、そこに能力の限界と儚さを感じてしまいますね。
能力があるからこそ危ういバランスの上で均衡が保たれている…というのは咲良田全体のスタンスとも重なる部分がありますが、そこに浦地さんの思惑が絡んできた時、今回の様にやり直してより良い結末を迎えることが出来なさそうなのが気になります。
で、リセット能力の持ち主である春埼さんですが、折角恋愛的に新たなステージを迎えられたと思ったら…(泣)。
むしろコレはケイのフラグブレイカーっぷりに注目すべきところなのかw
というか、全てがケイのあずかり知らぬところならともかく、あんなタイミングで明かすとか、相麻さん、マジドS過ぎるw
相麻さんも色々考えがあってのことでしょうし、ケイの為に命を懸けてアレコレ画策しているのは判るのですが、流石に春埼さんを応援したくなるなと。
本シリーズのはじめの頃、ケイ、春埼さん、相麻さんのトライアングラーは、相麻さんの死によって一見歪にねじれてしまっていた印象でしたが、むしろケイの本心は真っ直ぐで、相麻さんと再会を果たした後でも彼自身が誰を優先するのかはハッキリしていた事が判ったのは胸熱でした。
相麻さんの視た未来と、それを変えようと試行錯誤してきた事の意味を理解した時、ケイがどんな反応、及び選択をするのかが気になるところですね。
というか、今回はフラグを折られてしまいましたが、春埼さんの『変化』は既にいろんなところで表れ始めていますし、ケイの方も事の顛末を聞かされているわけですから、次の機会こそは…!!
…まあ、今の関係でも傍から見ていれば十分幸せそうな気もしますがw
さて、ミチルとチルチル、夢の世界の関係については綺麗にオチに繋げていて良かったと思いますが、そのエピソード自体よりも、相麻さんがそれを利用して上手くケイを誘導しているという状況こそが鳥肌でした。
完全に覚悟を決めた上で行動している彼女が、ケイと春埼さんの仲に嫉妬している姿が垣間見えたりする部分には、普段は隠している人間らしい感情が強く感じられましたし、基本的に春埼さんの肩を持ちたい自分でもキュンと来るものがありましたね。
未来視という強大な能力を持っているとは言え、自分の願いを貫くために何でもひとりで抱え込まざるを得ない彼女の胸の内は余人の想像を絶するものがあると思いますが、物語のクライマックスが訪れる時までミスを犯さず、冷静に行動し続けることが出来るのか心配になってきます。
本巻から後半戦突入とのことですし、ケイの為に再度自分の身を危険に晒す可能性も高そうな相麻さんですが、シナリオに沿って踊らされ続けるのか、なんとかケイという役者にアドリブを加えさせることが出来るのか、最後まで目が離せませんね。
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